Fooocus-MREの「Models」メニューは、AI画像生成の根底を指定する最重要セクションの一つです。
ここでは、「Base Model」や「Refiner」、「LoRA」や「Canny Model」、「Depth Model」まで、その意味と使い方をわかりやすく解説します。
☑ SDXL Base Model
基本の生成モデル を指定する項目。
Fooocus-MREはSDXLエンジンを使用しているため、このBase Modelで画像の基本的なクオリティや風合いが決まります。
- Illustrious / JuggernautXL / RealVisXLなど、特定の系列で違うティストに
- フォトリアル風 / アニメ風 / デフォルメ風などの選定に関係
☑ SDXL Refiner
最終調整用のモデル。
Base Modelで作成された画像を、より高精粒に、細部を精緻化するためのプロセスに使われます。
- 高解像度や顕彰を重要視するときは有効
- 非描写的タッチや機械的表現では有効性が低い場合も
☑ LoRAs (Low-Rank Adaptation)
特定ファッションや人物、テーマを専門的に加えるためのミニモデル。
Fooocus-MREでは最大5つのSDXL LoRAを読み込むことが可能です。
▶ SDXL LoRA 1〜5
- 使いたいLoRAモデルを選択
- 「None」で無効化
▶ Weight
- 各LoRAの影響度を指定
- 0.6~0.8 で作飾まで保ちながら活かせる例が多い
- 1.0以上で強力な強制化
☑ Canny Model
ControlNetのエッジ検出モデル。
読み込んだ画像の輪郭線(エッジ情報)を抽出し、それを構図やラインガイドとして新しい画像生成に利用します。
- 白黒の線画や手描きラフから構図やポーズだけを抽出したいときに有効
- 例:人物のポーズ線だけ活かして、新たに服装や髪型を差し替えたい場合
- メカニックや建物など、線が明瞭なデザインに対して強いコントロールが可能
☑ Depth Model
ControlNetの深度解析モデル。
画像から「どこが手前・奥か」を判断する3D的な空間把握を行い、それをガイドにして新たな画像を生成します。
- 建築・都市背景・自然風景などで、遠近感を保ったまま別のスタイルに変換したいときに便利
- 例:リアルな街の写真を読み込み、ジブリ風背景に変換しつつ、パースや奥行き構成を維持したい場合
- 空気遠近法や霧の表現、立体的な人物配置なども自然に再現されやすい
【まとめ】
Fooocus-MREのModelsメニューは、ベースとなる生成モデルに加え、微調整モデルやスタイル追加モデル、構図制御モデルを一元管理できる重要な構成要素です。
各項目の意味を理解し、用途や出力したいスタイルに応じて最適な組み合わせを選びましょう。