今年もまた、暑い暑い夏がやって来ました。最高気温は年々高くなっていくようです。
このような暑い日でも、チリンチリンと涼しげな音が聞こえてくると、一瞬、暑さを忘れてしまいます。
窓辺に吊るされた風鈴が、風に吹かれて涼しげな音を響かせているんです。
そんな風鈴を見つめながら、ふと、考えてしまうことはありませんか。
風鈴って、いったいいつからあるんだろう?って。
風鈴って、いつからあるの?
風鈴の起源は中国にあるといわれています。
それも唐時代といいますから、とても古くからあるということですね。
中国の唐時代って、西暦618年から始まり西暦907年まで続く王朝なんです。今から1400年も昔、、、、、、
つまり、風鈴の歴史も1400年もあるということです。
風鈴って、そんなに古くからあったのです。驚きました。
どのように使われていたの?
占いの道具だった?
唐時代の中国には、占風鐸(せんふうたく)という占いがありました。
自然の風から様々な情報を読み取り、物事の吉凶を占う方法です。
その占いに使う風鐸(ふうたく)という道具が、風鈴のもとになったといわれています。
風鐸(ふうたく)って?
唐時代の中国では、風鐸は竹林の東西南北に吊るされていました。
占い師は吊るされた風鐸から風の向きを知り、音の鳴り方を判断し、物事を占っていたようです。
青銅で作られていて、形はまるでお寺の釣り鐘のよう。
下にぶら下げているもので風を受けるようになっていて、風に吹かれるとカランカランと低い音を響かせます。
でも両手のひらに乗るくらいの大きさなんです。
今の日本では、お寺の軒(のき)の四隅に吊るされていることが多いので、もしかしたら見たことがあるかも知れませんね。
日本へ伝わったのはいつ頃?
風鐸は、仏教とともに日本に伝わったというのが通説です。つまり6世紀ということです。
その当時の日本では、強く吹く風は災いとされ、流行り病や邪気などを運んでくるものと考えられていたようです。
そんな時に仏教とともに入ってきた風鐸は、邪気を払う効果があるものとして、広く世の中に知られました。
風鐸の音が聞こえる範囲は「聖域」とされ、その場所では災いが起きないとされのです。
そのために、お寺の軒の四隅に吊るされるようになったのですね。
始めは厄除けが目的だった!?
その後、平安時代になると、貴族が屋敷の軒先に吊るし始めます。
理由は「厄除け」です。
そしてこの頃に、風鐸は風鈴と呼ばれるようになったのです。
ただし青銅で作られているということもあり、まだまだ高価なものでした。
ですのでお金持ちの貴族しか手に入れられなかったのでしょう。
青銅製からガラス製へ
今よく目にするガラス製の風鈴が作られ始めたのは江戸時代の中期といわれています。
ガラスの製法がオランダから伝わってきたのがキッカケです。
明治時代に入るとガラスの値段も安くなり、やっと庶民が風鈴を手に入れられるようになりました。
このころから風鈴は、厄除けよりも清涼感を楽しむための、夏の風物詩になって行きます。
そして現代、風鈴にも変化が!?
風鈴は、現代の日本でも夏の風物詩として、そのさわやかな音色を響かせています。
でも人それぞれといいますか、中には風鈴の音をうるさいと嫌ったりする人もいるのです。
特に都会のように隣の家が密接していたり、アパートなどに住んでいると、窓辺に吊るされた風鈴の音が隣の人の迷惑にならないか気になりますよね。
そのような環境に住む人たちのために、最近では部屋の中でも楽しめる「卓上型風鈴」も発売されているのです。
テーブルや机の上に乗せて、涼しげな音色を楽しめるように工夫されています。
色々と工夫をして、風鈴の音色を楽しみたい人たちが沢山いるということですね。
風鈴の魅力の大きさが理解できるというものです。
日本の代表的な風鈴を紹介
日本の風鈴には、産地や素材によりいくつかの種類があります。
では、どのような風鈴があるのか見てみましょう。
ガラス風鈴(江戸風鈴)
風鈴としてもっとも目にしているのが、ガラス風鈴ではないでしょうか。夏休みに祖母の家へ遊びに行くと、軒先でカランカランと涼し気な音色を響かせて揺れていた風鈴。とても懐かしです。
ぜひ、以下の記事を参考にしてください。
南部風鈴(なんぶ ふうりん)
岩手県に古くから伝わる「南部鉄」によって作られている南部風鈴。青銅色を基本にしたその姿はとても味わい深く、リーンリーンと鉄独特の深い音色を響かせます。
下の記事も、ぜひ参考にしてください。
高岡風鈴(たかおか ふうりん)
美しく輝く高岡風鈴は、真鍮(しんちゅう)製です。陽に反射してキラキラするさまは、とても神秘的ですよ。余韻の長い音色が特徴です。
小田原風鈴(おだわら ふうりん)
砂張(さはり)とよばれる銅と錫(すず)の合金や真鍮で作られている小田原風鈴。中国から伝わったといわれています。「松虫風鈴」「鈴虫風鈴」などともよばれていて、秋を思わせる虫の音(ね)に似た音色を響かせます。
明珍火箸風鈴(みょうちんひばし ふうりん)
平安時代から続く甲冑の鍛冶師を先祖にもつ明珍さんの作り出す風鈴は、こだわりもハンパではありません。聞く人の心を引き付ける音色を出せるまでには、5年以上の修行が必要だそうです。
別府竹風鈴(べっぷたけ ふうりん)
奈良時代から大分県に伝わる竹細工のカゴで、南部風鈴をやさしく包み込んだ別府竹風鈴。一風変わった存在感の感じられる風鈴です。別府温泉のお土産としても人気のようです。
備長炭風鈴(びんちょうたん ふうりん)
とても堅くて、キンキン、キインとまるで金属のような澄んだ音色を響かせる備長炭で作られた風鈴です。舌(ぜつ)と短冊以外はすべて備長炭でできていて、一見風鈴とは思えない姿をしていますよ。
ぜひ、下の記事もみてくださいね。
【商品紹介】暑い夏、『卓上風鈴』で涼しもう!
テーブルや机の上に置いて、自分だけで音色を楽しめる卓上風鈴。これなら近所のうるさいおばさんに文句を言われずにすみますね♪
Amazonや楽天 で見つけた、かわいらしくてそばに置いておきたい卓上風鈴を紹介します。
■『舟型 会津桐卓上風鈴・置き風鈴 ガラス風鈴 花生け付』
蒔絵仕上げの手作り風鈴です。
スタンドの台は会津桐でできてます。
会津喜多方の蒔絵仕上げでとても美しいです♡
専用の箱に入っているのでプレゼントに最適かも。
■『江戸風鈴(ガラス) 招き猫』
風鈴といえば江戸風鈴、ガラス製です。
短冊に描かれた猫ちゃんが、メチャクチャかわいらしい♡
ゆれる様子に見入ってしまいます。
■『南部風鈴(鉄器)HANABI』
南部鉄で作られた、鉄製の風鈴です。
名前のとおり、短冊には打ち上がった花火がデザインされています。
リーンリーンと、鉄ならではの深い音色が楽しめます♪
おわりに
暑い夏の日に涼しげな音色を響かせる風鈴。
でも意外な由来におどろいた方もいるのではないでしょうか。なにしろ風を読んで吉凶を占うためのものだったのですから。
今は日本の夏の風物詩として無くてはならないものですね。
私たちの心に安らぎを与えてくれる風鈴。大切にしていきたいものです。
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