この記事は【はじめてのセックス・やさしいガイド】シリーズ第2回目です。
はじめて好きな人とセックスを迎えるあなたへ。
【はじめてセックス・やさしいガイド】シリーズは、不安や緊張をやわらげながら、安心して特別な時間を楽しめるように、やさしい言葉で基本からお伝えしています。
少しずつ、ふたりのペースで、一緒に進んでいきましょう。
1. はじめに:体位を少し工夫すると、もっと心地よくなる
初めてのセックスは、緊張や不安もあるけれど、少しの工夫でぐっと心地よくなります。
今回は、基本の体位ごとに「初心者でもできる、ちょっとしたテクニック」を紹介します。無理せず、楽しむ気持ちを大切にしてくださいね。
2. 正常位をもっと心地よくするテクニック
一番オーソドックスな正常位。
「ただ重なり合うだけ」にならないために、ちょっとしたコツを取り入れてみましょう。
- 手を握る/抱きしめる
お互いの手をしっかり握ったり、やさしく抱きしめ合ったりするだけで安心感が高まります。 - 顔を近づけてキスを重ねる
挿入だけに集中しすぎず、顔を寄せて軽くキスしたり、ほほを撫でたりすることで、自然な愛情表現になります。 - リズムは焦らずゆっくり
はじめはゆっくりと。
お互いの呼吸に合わせるようなイメージで動くと、心も体も自然にリラックスできます。
正常位の注意点
-
重くならないように体重を分散する
上に乗る側は、腕やひじを使って体重を支えると、相手に負担をかけずに済みます。 -
腰ばかり動かそうとしない
腰だけで強く動くより、体全体をリズムよく動かすほうが自然でやさしい感触になります。
シチュエーション例
夜、ふたりでベッドに入って、静かにキスを交わしながら自然な流れで。
「今日はゆっくり過ごしたいな」と思うときにぴったり。
ワンポイントアドバイス
最初は深い動きよりも、やさしく体を重ねるだけでも十分です。
呼吸を合わせることを意識すると、自然と心も近づきます。
3. 後背位をやさしく楽しむテクニック
刺激が強いイメージの後背位も、やり方次第でやさしく、心地よく楽しめます。
- 前かがみを浅めにして、密着感を大事に
相手の背中に自分の胸をぴったり当てるようにすると、安心感がアップします。 - 手を添えてリードする
腰やお尻に手をそっと添えて、力加減やリズムを調整しましょう。
優しく「大丈夫?」と声をかけるのも◎。 - 無理な角度に注意
深い挿入ができる体位ですが、違和感や痛みが出やすいことも。
無理せず、気持ちよさを優先しましょう。
後背位の注意点
-
挿入の角度に気をつける
後背位は深い挿入になりやすいため、痛みを感じたらすぐに浅めに調整しましょう。 -
無理に速くしない
刺激が強くなりやすいので、最初はペースをゆっくりに。相手の様子をよく見て。
シチュエーション例
朝、まだ眠たそうな相手を後ろからそっと抱きしめながら。
ふたりだけのリラックスした空間で、あたたかさを感じられるタイミングに。
ワンポイントアドバイス
急に動かず、背中越しに相手のぬくもりを感じながら、ゆったりとしたペースで始めましょう。
4. 騎乗位でリラックスして動くコツ
騎乗位は、上に乗るほうがリードできる体位。
でも、最初は「どう動けばいいの?」と戸惑うかもしれません。
ゆったりスタートして大丈夫です!
- 上下に動くだけじゃなく、前後にゆらすイメージも
「ぴょんぴょん跳ねる」よりも、「前後にすり合わせる」ような動きのほうがリラックスして気持ちよくなりやすいです。 - 相手と目を合わせる・笑顔で
ぎこちなくても、目を合わせて笑えばOK!
上手に動こうとしなくても、雰囲気づくりがなにより大切です。 - 疲れたらすぐ体勢チェンジを
無理して続けず、疲れたらすぐ「ちょっと休憩」と伝えましょう。
体位を変えるのは自然なことです。
騎乗位の注意点
-
バランスを取るのに意外と体力がいる
無理に動こうとすると疲れてしまいます。前かがみになって支えを作るとラクになります。 -
恥ずかしさを乗り越えるポイント
最初はぎこちなくてもOK。恥ずかしい気持ちはお互い様。笑顔で乗り切るのがいちばん!
シチュエーション例
お互いに見つめ合いながら、ベッドやソファでくつろいでいるとき。
「今日は私がリードしてみてもいい?」と軽く伝えると自然な流れに。
ワンポイントアドバイス
動きに自信がなくても大丈夫。
まずは小さく揺れるだけでも、ふたりの間にあたたかい空気が流れます。
5. 対面座位でさらに親密になるポイント
対面座位は、気持ちも体も寄り添えるとっても親密な体位。
うまく取り入れると、お互いをより深く感じ合えます。
- ぴったり抱きしめながら
腕や背中をぎゅっと抱きしめて、呼吸を合わせるように動くと、自然と心がつながります。 - 焦らず、揺れるように動く
激しく動こうとせず、ゆっくり前後に揺れるようなイメージで。
このゆったりした動きが、じわじわと快感を高めてくれます。 - キスや耳元でささやきも◎
耳に軽くふれたり、「気持ちいいね」と小さな声で伝えるだけで、ぐっと雰囲気があたたかくなります。
対面座位の注意点
-
股関節の柔らかさに注意
無理に開きすぎると体が痛くなります。無理せず、お互いに楽な位置で抱き合いましょう。 -
密着しすぎて苦しくならないように
顔が近すぎると息苦しくなることも。少し距離を取りながらバランスを取るのもコツです。
シチュエーション例
ベッドの上やソファで向かい合って座り、自然とハグした流れで。
ぎゅっと抱きしめたい気持ちがあふれたときにぴったり。
ワンポイントアドバイス
「言葉じゃなくても伝わる」そんな瞬間を大事に。
焦らず、ただ抱きしめあうだけの時間もとても大切です。
6. 側位でリラックスした愛し方
疲れたとき、または静かに寄り添いたいときにぴったりなのが側位。
力を抜いて、自然体で楽しみましょう。
- 抱き合うように体を寄せる
腕や脚を絡めながら、ぴったりと体を合わせて。
体の温もりを感じるだけで、安心感が広がります。 - お互いの顔をなでる
顔をなでたり、髪を撫でたり。
ちょっとしたやさしいしぐさが、心をリラックスさせてくれます。 - 無理に動かなくてもいい
側位は、動きが小さくてもOK。
焦らず、自然な呼吸に合わせて体をゆだねるだけでも、十分に心地よい時間になります。
側位の注意点
-
相手の腕や肩を圧迫しないように
寝転んだ体勢では、腕を敷いたり肩に負担がかかることも。ポジションを工夫して負担を減らしましょう。 -
動きが小さいぶん、表情や声を大事に
側位は大きな動きが少ないので、表情やちょっとした声かけがより大事になります。
シチュエーション例
疲れた夜、ベッドに並んでゴロゴロしながら。
「今日はのんびりしよう」と言葉を交わしたあとの、静かな時間に。
ワンポイントアドバイス
体の力を抜いて、相手の呼吸や体温を感じることを意識して。
小さな動きだけでも、十分に心地よさが伝わります。
7. 立位で自然に楽しむコツ
立ったまま愛し合う立位は、ちょっと冒険気分を楽しめる体位です。でも、初めてだとバランスを取るのが少し難しく感じるかもしれません。
ここでは、リラックスして立位を楽しむためのポイントをお伝えします。
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背後から抱きしめるスタイルがやさしい
最初は向かい合うより、後ろからやさしく抱きしめるスタイルのほうがバランスを取りやすいです。
ふたりの体がしっかり密着するので、安心感もアップします。 -
壁や家具を支えにするとラク
壁に手をついたり、ソファやベッドの端などを軽く支えにすると、ぐっと安定して動きやすくなります。 -
リズムはゆっくりでOK
立ったままだと動きが大きいとバランスを崩しやすいので、
小さな、ゆったりしたリズムで体を合わせるイメージで進めましょう。
立位の注意点
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無理な体勢にしない
背の高さや体格差によっては、無理な姿勢になりやすいです。
もしどちらかがきついと感じたら、すぐに体位を変えたり、座った姿勢に切り替えてOK。 -
転倒やけがに注意
立っている分、もしバランスを崩すと転びやすいので、動きは急に速くせず、常にゆっくり。 -
疲れやすさにも配慮を
立ったままだと意外と体力を使うので、疲れてきたら無理せず、すぐに別の体位に移りましょう。
シチュエーション例
シャワーの後や、ベッドサイドでふと抱き寄せた流れで。
壁やソファを軽く支えにしながら、体を密着させると自然です。
ワンポイントアドバイス
ぎゅっと抱きしめるところから始めてOK。
バランスが心配なときは、無理せず支えを使いながら安心して進めましょう。
8. 初めてに向けた男女別アドバイス
初めてのセックスは、誰だって少し不安になります。
「これでいいのかな?」「相手にどう接したらいいのかな?」と迷うことも、ぜんぶ自然なことです。
ここでは、男性と女性それぞれの立場から、初めてをもっと心地よくするためのアドバイスをまとめました。
無理をせず、自分らしく、そしてお互いを思いやる気持ちを大切にしていきましょう。
男性向けアドバイス
それではまず、男性向けのアドバイスからご紹介していきますね。
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焦らないことが一番の「カッコよさ」
無理にリードしようとしなくて大丈夫。
ゆっくり、優しく、相手を気づかう姿勢が一番素敵です。 -
「気持ちいい?」と聞くより「大丈夫?」と聞こう
初めてだと緊張して気持ちよさを感じにくいこともあります。
「痛くない?」「つらくない?」とやさしく聞く方が安心感を与えられます。 -
エゴを捨てるとすごくうまくいく
自分本位にならず、相手のペースや反応を大事にすると、自然とふたりの心が通じ合います。
女性向けアドバイス
次に、女性向けのアドバイスをご紹介しますね。
初めてだからこそ、自分の気持ちも大切にしながら、安心して一歩ずつ進んでいきましょう。
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恥ずかしくても、少しだけリアクションを伝えよう
「声を出さなきゃ」と思う必要はありませんが、
小さなうなずきや、手でギュッと握り返すだけでも、相手にちゃんと伝わります。 -
「痛い」と思ったら、すぐに伝えて大丈夫
我慢する必要はまったくありません。
少しでも痛かったり違和感があれば、その場ですぐに伝えてOKです。 -
自分の気持ちも大切にしていい
「相手を満足させなきゃ」と思わなくて大丈夫。
自分自身も楽しむこと、自分の気持ちも大切にすることを忘れないでくださいね。
9. 二回目以降をもっと楽しむために|ふたりのペースを大切に
初めてを経験したあと、セックスは「少しずつ育てていくもの」になっていきます。
ここでは、二回目以降をもっと楽しく、心地よいものにするためのアドバイスをお届けします。ちょっとだけステップアップしながら、ふたりだけの時間を深めていきましょう。
1. 初めてを振り返って、素直な気持ちを伝え合おう
最初の体験を「どうだった?」と話し合うのは、とても大切なこと。
うまく言えなくてもいいので、
「楽しかったね」「また触れたいな」といったポジティブな気持ちを、少しでも言葉にして伝えましょう。
2. 二回目以降におすすめ|少しレベルアップした体位
「基本の体位」に慣れてきたら、ふたりで楽しめるちょっとステップアップした体位にも挑戦してみましょう。
■ 正常位+足を肩にかける
通常の正常位に慣れてきたら、女性が片足または両足を相手の肩にかけるスタイルに。
より深い密着感と刺激が味わえます。無理のない角度で、ゆっくり試してみてください。
■ 騎乗位+体を前に倒してみる
騎乗位で、上になった側が前傾姿勢になり、胸を相手に近づける形にすると、より密着感が増します。
動きも小さくなり、じんわりとした快感を高めることができます。
■ 横向き後背位(スプーンポジション)
側位(横向き)で後ろから包み込むように挿入するスタイル。
安心感があり、激しい動きなしでもしっとりとした時間を楽しめます。
3. ふたりで試したいコミュニケーションアイディア
セックスは「気持ちのやりとり」。
少しずつ、ふたりの心の距離も近づける工夫をしていきましょう。
■ セックスのあとに「うれしかったこと」を伝え合う
「今日、ここがすごくよかった」「あなたに触れられてうれしかった」など、
どんな小さなことでもいいので、プラスの言葉を伝え合うと、次回への安心感と期待が生まれます。
■ 次にやってみたいことを、やさしく相談する
「今度はもっとこうしてみたいな」「試してみたいことがあるんだけど…」と、
気軽に話し合える空気を作ることも、ふたりの絆を深める大きなポイントです。
■ 恥ずかしいことも笑い合える関係を目指す
うまくいかなかったことや、ちょっとした失敗も、笑って受け止められると素敵です。
「こうじゃなきゃいけない」と思わず、ふたりで一緒に成長していく感覚を大切にしましょう。
ゆっくり、ふたりだけのリズムを見つけて
セックスに正解はありません。
回数を重ねるごとに、ふたりだけのやさしいリズムが生まれていきます。
焦らず、比べず、
「今日も、ふたりで心地よかったね」と笑い合えるような、
そんな素敵な関係を、少しずつ育てていきましょう。
10. まとめ:大切なのは「うまくやること」じゃない
たとえぎこちなくても、たとえちょっと失敗しても、大事なのは「お互いを思いやる気持ち」です。
それだけで、二人の時間は素敵なものになります。
体位やテクニックは、あくまで「手助け」。うまくやることが目的ではありません。
一番大切なのは、
- 相手の気持ちを大事にすること
- 無理をしないこと
- 恥ずかしさもふたりで笑い合えること
それを忘れなければ、初めての時間はきっと素敵な思い出になりますよ。どうか、あなたたち二人にとって、幸せなスタートになりますように。