新年の始まりには、すばらしい初日の出を拝んで縁起を担ぎ(かつぎ)たいものです。
初日の出を拝むといっても、家の近場で拝むほかに絶景のスポットへ行ったり、飛行機でフライトクルーズをしたりといくつかの方法がありますね。
今回は、海上や湖上で、船の上から初日の出を拝むことのできるデイクルーズの全国のスポットを10選、ご紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
※ ただ残念なことに、コロナ禍の影響のために初日の出クルーズを縮小したり、中止したりするところが多くなっています。
お出かけの際には、初日の出クルーズ主催者のホームページで状況を確認するようにしてくださいね。
初日の出デイクルーズ10選 日帰りできるクルーズで、年の初めに縁起を担ごう!
紋別市ガリンコ号ステーション(北海道)
北海道紋別市には流氷砕氷船として道民に親しまれてきた「ガリンコ号」が存在します。
紋別市のガリンコ号ステーション(海洋交流館)では毎年の元日にそのガリンコ号による初日の出クルーズをいるのです。
そしてその3代目となるガリンコ号Ⅲ「イメル」が2021年1月に就航しました。
オレンジと白に塗り分けられ、ガリンコ号Ⅱよりも一回り大きい全長約43メートルのイメルの容姿は壮観です。
今度の初日の出クルーズの主役となります。
オホーツク海に陽光を反射させながら、雲間をゆっくりと昇って来る初日の出、絶景です!
みやこ浄土ヶ浜遊覧船(岩手県)
ここは本州最東端の地。
その初日の出の様子は壮観です。
遊覧船「第16陸中丸」は40年もの間、元日の朝に浄土ヶ浜桟橋を出港して宮古湾を太平洋へと抜け、黒森神社を海上から参拝しつつ初日の出を拝む人たちに寄り添ってきました。
しかし残念なことに2021年(令和3年)が「第16陸中丸」の最後の初日の出クルーズになってしまったのです。
長年このクルーズで参拝してきた人の中には、陸中丸に「ありがとう」とねぎらいの言葉をかける人もいたそうです。
第16陸中丸の引退を最後に、1962年から営業してきたみやこ浄土ヶ浜遊覧船の初日の出クルーズは幕を閉じることになりました。
非常に残念です。
奥松島遊覧船(宮城県)
太平洋の荒波に耐えて形作られた、日本三大渓の1つである嵯峨渓(さがけい)が日の出とともに黄金色に染まっていく様を太平洋上から望む初日の出クルーズです。
荒らしい威容を誇る嵯峨渓と初日の出のコラボの風景は、生涯忘れない感動をあなたに与えるかもしれません。
諏訪湖観光汽船(長野県)
諏訪湖観光汽船では、毎年元日の朝の諏訪湖に「初日の出号」を出航させています。
八ヶ岳の裾野から陽光をきらめかせて昇ってくる初日の出の太陽の姿は雄大のひと言です。
人生が変わるような体験を味わえますよ。
東京都観光汽船(東京都)
東京観光汽船(TOKYO CRUISE)は浅草、または日の出桟橋からスタートします。
隅田川や東京湾を経由して太平洋まで抜け、羽田沖にまで達したオープンデッキの遊覧船から素晴らし初日の出を拝むことができるのです。
おススメは特製弁当のつくプランですね。
洋上で心ゆくまでご来光を体に浴びたあとは、ゆったりとお弁当を食べるのが最高です。
浜名湖遊覧船(静岡県)
フラワーパーク港か舘山寺(かんざんじ)港、または三ヶ日(みっかび)瀬戸港から出航した遊覧船は、浜名湖の絶景ポイントである「女河浦(めがうら)」沖合に至ります。
そこから眺める、庄内半島の山肌を黄金色に染めて昇って来る初日の出は、思わず拝みたくなるほどの神聖さを伴っています。
ぜひ、肌で感じてくださいね。
伊勢湾フェリー(愛知県/三重県)
遊覧船は元日の朝、伊良湖(いらご)港と鳥羽港から出航し、1時間ほどかけて対岸へ至るクルーズです。
予約をすれば乗用車を載せることも可能です。
洋上の雲を黄金色に染め上げて昇って来る神々しい姿の初日の出をゆっくりを拝むことができますよ。
伊良湖岬には「日本の灯台50選」にも選ばれている灯台も設置されていて、観光名所にもなっています。
瀬戸大橋観光船協会(岡山県)
元日の朝、遊覧船は児島観光港から出航します。
瀬戸内海の美しい島々と壮大な瀬戸大橋の景観を背景に昇って来る初日の出を拝みながら児島観光港へと戻って来る、1時間ほどのクルーズになっています。
瀬戸内海を黄金色に染め上げながら昇って来る神々しい初日の出を見ていると、なぜか泣けて来そうになるのです。
九十九島(つくもしま)遊覧船(長崎県)
まるで大航海時代の帆船を模したような大型遊覧船パールクイーンによる初日の出クルーズです。
朝もやにけぶる九十九島がしだいに黄金色に染め上げられていく様は、まさに異世界にでもいるかのように幻想的です。
遊覧船パールクイーンはご来光に照らされながら、島々の間を航行していくのです。
セルリアンブルー(沖縄県)
元日の朝に沖縄本島の安座真(あさま)港から出航したクルーズ船は、琉球神話聖地である久高島(くだかじま)の伊敷浜(いしきはま)へと向かいます。
伊敷浜は海のかなたのニライカナイから訪れる神が船を停泊させる場所であり、魂の帰る場所でもあるとされる特に神聖な場所なのです。
このような神聖な場所でご来光を拝み、新年をスタートさせることができるなら、素晴らしい年を迎えることになるでしょう。ぜひともおススメしたい初日の出クルーズです。
おわりに
初日の出クルーズで洋上や湖上から拝む初日の出はとにかく神々しく、周りの景観を黄金色に染め上げて昇ってくるさまは、まさにご来光です。
新しい年に素晴らしいスタートをきるためにも、初日の出のデイクルーズは最高におススメですよ。
ただ非常に残念なことに、コロナ禍の影響が広がる中、クルーズの内容が縮小されたり、中止にされたりするところが目立ちます。
ですのでお出かけの前には、クルーズの主催者サイトなどで情報の確認をすることをおススメします。