寒い季節が到来し、快適な温度の室内環境を保つことが日々の重要な課題になってきました。そんな中、オイルヒーターをメインの暖房器具として使うことを考えている人もいるでしょう。
しかし、オイルヒーターが本当に部屋全体を暖められるのか、疑問に思う人もいるはずです。
そこで今回は、その疑問に答えながら、オイルヒーターの経済性やメリット・デメリットを紹介していきます。
また、おすすめのオイルヒーターも紹介していますので、ぜひ、参考にしてみてください。
オイルヒーターの暖房効果:部屋全体を暖めるメカニズムを紹介
暖房にオイルヒーターを使おうと考える時、一番気になるのは「本当に部屋全体を暖められるの?」ってことですよね。
結論からいうと、暖められます。ここでは、どうしてオイルヒーターが部屋全体を暖められるほど効率がよいのか、その秘密を探っていきます。
オイルヒーターの基本原理とは
まず、オイルヒーターは名前の通り、内部にオイルが入っています(ただし、最近の機種にはオイルではなく別の素材を使ったものも存在します)。
でも、そのオイルを燃やすわけではありません。本体に内蔵されているヒーターを電気で温めると、その熱がオイルに伝わります。
すると、この熱がオイルを通して、じわじわと部屋全体に広がっていくんです。これが、オイルヒーターが温まる原理といえます。
部屋全体を均一に暖められる理由
オイルヒーターのいいところは、熱が均一に広がることです。
つまり、ファンなどで空気を強制的に動かさないので、温かい空気がゆっくりと部屋全体に広がっていきます。
これが、部屋全体を均一に、そして快適に暖めるポイントです。
効率性と適用範囲
オイルヒーターは、ほかの暖房器具に比べると、ゆっくりと温まります。
でも、一度温まると、その熱は長持ちです。だから、じっくりと部屋全体を暖めたい時にぴったりなんですね。
ただし、部屋が大きい場合は、少しパワフルなオイルヒーターを検討する必要があります。
コスト対効果:オイルヒーターの経済性と電気代の比較分析
次に気になるのが、やっぱり経済性でしょう。
ここでは、オイルヒーターは、実際にどれくらいのコストがかかるのかをみていきます。また、ほかの暖房器具と比べてどうなのかも見ていきましょう。
オイルヒーターの運用コスト
オイルヒーターの電気代は、使い方によって変わります。
基本的には、長時間使うほどコスパは良くなります。なぜなら、一度温まると、その熱を長く保てるからです。
でも、短時間だけ使う場合は、その効率は少し下がります。
ほかの暖房器具との電気代比較
ほかの暖房器具、たとえばセラミックヒーターやファンヒーターと比べると、オイルヒーターは起動時の消費電力は多いといえます。
しかし、長時間使うことを考えると、全体のコストはそれほど高くありません。とくに、部屋を一定の温度に保ちたい場合は、オイルヒーターの方が経済的な選択といえるでしょう。
長期的なコスト効率
オイルヒーターは、耐久性が高いのもポイントです。そのため、初期投資は少し高めですが、長く使えば使うほど、その価値は高まります。
また、部屋を均一に暖める能力も考慮すると、長期的にはかなり経済的な選択といえるでしょう。
オイルヒーターのメリットとデメリットを紹介
オイルヒーターを選ぶかどうかを決める前に、メリットとデメリットをしっかり理解しておきたいですよね。
ここでは、オイルヒーターはどんな点が魅力で、どんな点に注意が必要かを詳しく見ていきます。
また、おすすめのオイルヒーターも紹介しますね。
オイルヒーターのメリットとは?安全性と快適さ
オイルヒーターの大きなメリットは、その安全性です。
というのも、熱源が露出していないため、火傷のリスクが低く、小さなお子さんやペットがいる家庭にも安心なのです。
また、静かで乾燥しにくいため、長時間使用しても快適にすごせます。
これは、オイルヒーターは加熱した熱を空気に伝える間接加熱方式を採用していることが理由です。直接的な熱風を発生させないため、空気が乾燥しにくいといえます。
オイルヒーターのデメリットとは?初期コストと運用上の注意点
一方で、初期コスト、つまり、ほかの暖房器具よりも値段が高めな点はデメリットといえます。
また、オイルヒーターは部屋が暖まるまでに時間がかかるため、急速に暖房が必要な場合には不向きです。
さらに、部屋のサイズに合わせた出力のオイルヒーターを購入しないと、効率的に暖めることができません。
購入を検討する際のポイント
購入を検討する際は、部屋の大きさや使う時間帯、予算などを考慮に入れて選びましょう。また、使う部屋の特性に合ったモデルを選ぶことで、より効率的に暖房をすることができます。
以下に紹介するのは、とくにおすすめのオイルヒーターです。最近の傾向として、オイルの代わりに別の素材を使って、デメリットである暖める速度を早めている製品が多くなっています。
コロナ「オイルレスヒーター ノイルヒート DHS-1522」
輻射と対流の両方で部屋を暖めるモデルで、最大約10畳の広さに対応しています。
オイルを使わず、アルミ素材を活用して迅速に部屋を暖めます。表面温度が高くなり過ぎない安全設計です。
また、転倒時や異常過熱時には自動的に運転を停止する機能がついています。
山善「オイルレスヒーター DOL-J121」
最大約8畳の部屋に対応する製品です。こちらの製品も、オイルを使用していません。
移動が簡単なキャスター付きで、温度設定は5段階であり、室温を感知して自動運転する省エネ設計が特徴です。
デロンギ「オイルヒーター アミカルド RHJ35M0812-DG」
人気の高いデロンギブランドのオイルヒーターで、高い暖房効率と安全性が特徴です。
8~10畳の部屋を暖めるのに最適な製品です。
これらの製品は、それぞれ異なる特徴を持ち、使用する部屋の大きさや必要な暖房効果、安全性、省エネ性などに応じて選べます。
また、選ぶ際には、フィンの枚数や形状、それに付属機能(タイマー、安全機能、温度調節機能、エコモード機能など)を考慮するとよいでしょう。
オイルヒーターの効果的な使い方とコスト削減のヒントとは
オイルヒーターを最大限に活用して、快適で経済的な暖房を実現しましょう。
ここでは、オイルヒーターの効果的な使い方と、電気代を節約するためのヒントを紹介していきます。
オイルヒーターの効果的な使用方法
オイルヒーターは、部屋全体を均等に暖めるのに時間がかかります。そのため、予想される使用時間の少し前にスイッチを入れることが重要です。タイマー機能を使うと便利でしょう。
また、部屋の扉や窓を閉めて断熱性を高めると、より効率的に暖房できます。
部屋のサイズと配置の最適化
オイルヒーターを置く場所も大切です。部屋の中央に近い位置や、寒さが感じられる窓際など、空気の流れを考慮した場所に設置しましょう。
また、使用する部屋の大きさに適したモデルを選ぶことが、効率よく暖めるポイントです。
節約ヒントと環境に優しい運用方法
節約のポイントは、無駄な運転を避けることです。そのためには、以下のことに心がけましょう。
- 必要ない時は早めにオフにする
- 低出力モードやタイマー機能を活用する
- 室温を適度に保ちつつ、厚着を併用する
このような工夫をすることで、ムダな運転を避けて節約することが可能です。
おわりに
オイルヒーターは、その優れた暖房効果と均一な暖気配布、そして安全性の高さから多くの家庭で愛用されています。
しかし、選択する際には、その経済性や適切な使用方法を理解することが大切です。
今回は、オイルヒーターを経済的にも効率よく使う方法も紹介しました。寒い冬の日々を、オイルヒーターとともに快適に過ごしましょう。