はじめに
AI画像生成はとても便利ですが、「キャラクターの表情がどれも同じ」「もっと動きのあるイラストが作れたら…」と感じたことはありませんか?
今回はそんな悩みを解決するために、AIイラストでも“感情”や“動き”をしっかり描けるテクニックをご紹介します。
初心者の方でも安心して実践できるように、プロンプトの具体例とその意味も丁寧に解説していきます。
「もっと伝わる絵を作りたい!」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1:感情を伝える表情の描き方
表情はキャラクターの「心」を伝える大切な要素です。
ですが、プロンプトがざっくりしすぎていると、「微妙な笑顔」や「感情のない顔」になってしまうことも…。
ここでは、感情ごとに使える具体的なプロンプト例をご紹介します。
😄 喜び・笑顔の表現
smiling, gentle smile, cheerful face
「笑っている、優しい笑顔、明るい表情」
「smiling」だけでも伝わりますが、「gentle(優しい)」や「cheerful(楽しそうな)」を加えると、より自然で魅力的な笑顔になります。
😠 怒りの表現
angry expression, furrowed brow, shouting
「怒った表情、眉をひそめている、叫んでいる」
表情の強さを出すには、「furrowed brow(眉をひそめた)」などのパーツ描写も効果的です。
😢 悲しみの表現
tearful eyes, crying, sad expression
「涙ぐんだ目、泣いている、悲しそうな顔」
感情の深さを描きたい時は、「tearful(涙ぐんだ)」というワードがおすすめです。
😲 驚きの表現
wide eyes, mouth open, surprised face
「目を見開いている、口が開いている、驚いた顔」
驚きは「目」と「口」の開き具合で伝わります。両方をセットで描写するとよりリアルに。
2:動きを感じさせるポーズ表現
止まっているキャラクターも素敵ですが、「動き」があるだけでストーリー性が一気に広がります。
ここでは、よく使われる動作のプロンプトと、その意味をわかりやすく紹介します。
🏃♀️ 走る・移動する
running, mid-run, leaning forward
「走っている、走っている途中、前のめりになっている」
スピード感を出したいときは「leaning forward(前傾姿勢)」を足すのがポイントです。
✈️ 飛ぶ・浮かぶ
floating, jumping, flying through the air
「浮かんでいる、ジャンプしている、空中を飛んでいる」
「floating」はふわっと浮いている感じ、「flying」はスピード感のある飛翔表現に向いています。
🔁 振り返る・見返る
turning back, over the shoulder look
「振り返っている、肩越しに見ている」
キャラの背中を見せる演出に効果的で、ストーリー性を持たせやすい表現です。
💨 風を使った演出
wind-blown hair, fluttering clothes
「風でなびく髪、ひらひらする服」
動きのないポーズでも、「風」の要素を入れるだけで躍動感が生まれます。
3:感情×動作の演出パターン集
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
ここでは、感情と動きを組み合わせた演出をご紹介します。
キャラクターの“気持ち”と“動き”がリンクすると、見る人の心に届く1枚になります。
シチュエーション | 英文プロンプト例 | 和訳 |
---|---|---|
泣きながら走る | girl running with tears in her eyes, emotional expression, dramatic lighting |
涙を流しながら走る少女、感情的な表情、ドラマチックな光 |
微笑みながら振り向く | smiling girl turning around, over the shoulder, soft lighting |
振り返る笑顔の少女、肩越しに見る、やわらかい光 |
怒りながら指をさす | angry girl pointing, shouting, intense expression |
指をさして怒る少女、叫んでいる、強い表情 |
驚いて飛び上がる | surprised girl jumping, hair flying, wide eyes |
飛び上がるほど驚く少女、髪が舞う、目を見開いた表情 |
4:よくある失敗とその対策
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「ちゃんとプロンプトを入れたのに、なぜかイマイチ…」
そんな時は、よくある失敗パターンとその対策を確認してみましょう。
失敗例 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
表情が曖昧 | 抽象的な表現のみ使用 | 「gentle」「cheerful」など、感情を具体化する形容詞を追加 |
ポーズが不自然 | ポーズの指示が弱い | ControlNetやPose付き画像でポーズを補助する |
顔が崩れる | 表情を強く指定しすぎる | ネガティブプロンプトに「bad anatomy」「disfigured」を加える |
5:背景と演出で感情を強める
表情や動作が決まったら、背景の演出でさらに感情を引き出しましょう。
感情 | 背景演出のアイデア |
---|---|
悲しみ | 雨、逆光、夕暮れ、モノクロトーン、濡れた地面 |
喜び | 青空、桜、明るい日差し、柔らかい光 |
怒り | 炎、暗い空、赤い照明、荒れた自然 |
おわりに
AIイラストでも、ちょっとしたプロンプトの工夫で、キャラクターの感情や動きをリアルに表現することができます。
「笑っているけど、どこか切ない表情にしたい」
「風に吹かれて立ち尽くす姿を描きたい」
そんな細かいニュアンスも、AIはしっかり応えてくれます。
ぜひ、今回ご紹介したテクニックを試してみてください。
あなたのイラストに、もっと命が宿るはずです!