突然、画像生成AI「Fooocus」が2.3.0にバージョンアップしました!
そして、以前の1.xxxバージョンのUIと比べると、「Advanced」にチェックを入れた場合に表示されるメニューに追加されている機能があります。
それが、「Setting」メニューのすぐ下に追加された「Preset」機能 です。
ここでは、「Preset」として設定されているinitial、lightning、default、lcm、realistic、sai、animeの7つのプリセットで、生成した画像がどう変わるのかを検証してみました。
また、「Style」に新たに追加された「Fooocus Semi Realistic」 も試してみましたので、ぜひ、参考にしてみてください。
全7つの「Preset」をデフォルト設定で検証してみた
ここでは、「Fooocus-2.3.0」に新たに追加された機能「Preset」の中の7つのプリセットを、それぞれチェックを入れただけのデフォルトの状態で画像を生成してみました。
【共通設定】
- 起動:run.bat
- プロンプト:「a girl,」
Preset:initial
【Preset:initialのデフォルト設定】
- Setting:Speed、896×1152 ∣ 7:9
- Style:Fooocus V2、Fooocus Semi Realistic、Fooocus Masterpiece
- Model:animaPencilXL_v100.safetensors
- Advanced:7(Guidance Scale)、2(Image Sharpness)
【生成された画像】
Preset:lightning
【Preset:lightningのデフォルト設定】
- Setting:Lightning、1152×896 ∣ 9:7
- Style:Fooocus V2、Fooocus Enhance、Fooocus Sharp
- Model:juggernautXL_version6Rundiffusion.safetensors
- Advanced:4(Guidance Scale)、2(Image Sharpness)
【生成された画像】
Preset:default
【Preset:defaultのデフォルト設定】
- Setting:Speed、1152×896 ∣ 9:7
- Style:Fooocus V2、Fooocus Enhance、Fooocus Sharp
- Model:juggernautXL_version6Rundiffusion.safetensors
- Advanced:4(Guidance Scale)、2(Image Sharpness)
【生成された画像】
Preset:lcm
【Preset:lcmのデフォルト設定】
- Setting:Extreme Speed、1152×896 ∣ 9:7
- Style:Fooocus V2、Fooocus Enhance、Fooocus Sharp
- Model:juggernautXL_version6Rundiffusion.safetensors
- Advanced:4(Guidance Scale)、2(Image Sharpness)
【生成された画像】
Preset:realistic
【Preset:realisticのデフォルト設定】
- Setting:Speed、896×1152 ∣ 7:9
- Style:Fooocus V2、Fooocus Photograph、Fooocus Negative
- Model:realisticStockPhoto_v10.safetensors
- Advanced:3(Guidance Scale)、2(Image Sharpness)
【生成された画像】
Preset:sai
【Preset:saiのデフォルト設定】
- Setting:Speed、1152×896 ∣ 9:7
- Style:Fooocus V2、Fooocus Cinematic
- Model:sd_xl_base_1.0_0.9vae.safetensors(Base Model)、 sd_xl_refiner_1.0_0.9vae.safetensors(Refiner:0.75)
- Advanced:7(Guidance Scale)、2(Image Sharpness)
※ 「sai」にチェックを入れると、一番最初にだけ、自動的に新たなモデルデータのダウンロードが開始されます。2つのモデルで合計12GBほどの大きさです。
【生成された画像】
Preset:anime
【Preset:animeのデフォルト設定】
- Setting:Speed、896×1152 ∣ 7:9
- Style:Fooocus V2、Fooocus Semi Realistic、Fooocus Masterpiece
- Model:animaPencilXL_v100.safetensors
- Advanced:7(Guidance Scale)、2(Image Sharpness)
【生成された画像】
試してみた感想
モデルやLoRAなどを何もいじらないまま、デフォルトの状態で7つのプリセットを試してみました。
結果として、イラストとしては非常に心をひかれるものが生成されたと感じます。
この設定をベースにして、お気に入りのLoRAなどを追加すれば、素敵なイラストが完成できそうです。
7つの内、アニメ調が2つしかないのは、アニメ大好きな私としてはちょっと不満です♫
Styleに「Fooocus Semi Realistic」が追加!その実力を検証してみた
「Fooocus-2.3.0」の「Style」の中に、今まではなかった「Fooocus Semi Realistic」なるものが追加されています。
というわけで、この「Fooocus Semi Realistic」を幾通りかの設定でどのような画像が生成されるかを試してみました。
【共通設定】
- 起動:run.bat
- プロンプト:「a girl,」
おもなStyleのデフォルト設定 + 「Fooocus Semi Realistic」の場合
「default」のデフォルト設定+Fooocus Semi Realistic
【生成された画像】
「realistic」のデフォルト設定+Fooocus Semi Realistic
【生成された画像】
「sai」のデフォルト設定+Fooocus Semi Realistic
【生成された画像】
「anime」のデフォルト設定+Fooocus Semi Realistic
【生成された画像】
おもなStyleを「Fooocus V2」だけにしてから「Fooocus Semi Realistic」を追加した場合
Style「default」に「Fooocus V2+Fooocus Semi Realistic」のStyle
【生成された画像】
Style「realistic」に「Fooocus V2+Fooocus Semi Realistic」のStyle
【生成された画像】
Style「sai」に「Fooocus V2+Fooocus Semi Realistic」のStyle
【生成された画像】
Style「anime」に「Fooocus V2+Fooocus Semi Realistic」のStyle
【生成された画像】
試してみた感想
もっともセミリアルっぽく生成されたのは、「Fooocus Semi Realistic」を「default」の設定で使ってみたイラストです。
そのほかは、ほとんどリアルっぽく生成されました(animeとsaiは別です。saiは、はっきりいってわけが分かりません♫)
セミリアル調のイラストを作りたいなら、「Fooocus Semi Realistic」+「default」の設定に、セミリアルっぽくするLoRAを追加するのが良さそうですね。
お気に入り設定で「Fooocus-2.3.0」を試してみた
最後に、私のお気に入り設定で、「Fooocus-2.3.0」を試してみました。プロンプトは今までと同じです。
私の好みはセミリアリスティック、つまり、リアリスティックに少しアニメの要素を加えた絵 となります。
結論から言うと、Styleの「Fooocus Semi Realistic」にチェックを入れたためか、今までよりも可愛らしい絵が生成されました♡
いろいろと工夫すれば、もちろんさらに可愛らしい絵が生成できるでしょう。
やはり、「Fooocus-2.3.0」は最高です♪
では、ご覧ください。
【生成された画像】
ちなみに、以下が私のお気に入りの設定です。
【お気に入り設定】
- Setting:default、Quality、1024×1024 ∣ 1:1
- Style:Fooocus V2、Fooocus Enhance、Fooocus Sharp、Fooocus Semi Realistic 、MRE Cinematic Dynamic、MRE Artistic Vision、MRE Spontaneous Picture
- Model:bluePencilXL_v050.safetensors
- LoRA 1:Perfect Hands v2.safetensors
- LoRA 2:perfect feet.safetensors
- Advanced:4(Guidance Scale)、2(Image Sharpness)
おわりに:独断と偏見による結論
全体の結論として、以前の1.xxxバージョンよりも、さまざまなバリエーションの絵をはるかに簡単に生成できるようになった感じを受けました。
ただ、人にはそれぞれ好みの絵があります。
そして、今回の「2.3.0バージョン」では、好みの設定も良い意味で変化していました。
ますます使いやすくなった画像生成AI「Fooocus」を、これからもお気に入りのツールとして使っていく予定です。
おそらく今後も、バージョンアップされるたびに使いやすくなっていくことと思われます。