私たちの日常は忙しさに満ちており、心と体のバランスを保つことは難しい課題となっています。ストレスで、心が押しつぶされそうになっている人も、たくさんいるのではないでしょうか。
では、ここでスピリチュアルヒーリングの世界へと足を踏み入れてみましょう。
この記事では、スピリチュアルヒーリングの概念やその種類、そして私たちの心や体におよぼす深い効果について探求します。心と体を癒やす(いやす)旅に、一緒に出かけましょう。
スピリチュアルヒーリングと霊能力を持つヒーラー
ここでは、まずはスピリチュアルヒーリングを実施する「スピリチュアルヒーラー(またはヒーラー)」について紹介しましょう。スピリチュアルヒーリングについては、後ほど詳しく説明します。
スピリチュアルヒーリングとは、霊能力を持つヒーラーが行うエネルギーによる療法です。
ヒーラーは霊能力を活用して、オーラや外気、レイキ(日本発祥の民間療法で使用される癒しのエネルギー)などのエネルギーを他人に伝えます。
一般的には、こうしたエネルギーを他人に伝えることは可能ですが、大量に伝えることは困難です。しかし、多くのヒーラーは生まれながらに霊能力を持っていて、これを可能にしています。
中には、苦難を経験することで霊能力が開花する方や、幼少期に能力を持っていたものの年齢とともに減退する方もいるのです。
ヒーラーも、豊富なエネルギーを提供し続けるために、訓練や修行を積むことがあります。
さらに、スピリチュアルヒーリングを受ける際には、優れたヒーラーを選ぶだけでは不十分だとされています。なぜなら、受け手の側にもスピリチュアルエネルギーを受け取る能力が求められるからです。
この、スピリチュアルエネルギーを受け取る能力の強さが、どれだけ癒されるかに影響します。
スピリチュアルヒーリングとは?概要を紹介
スピリチュアルヒーリングは、「スピリット(霊体)」の癒しを目的としています。
ここでは、さまざまな種類が存在するスピリチュアルヒーリングについて、詳しく解説していきます。
なお、青森県に伝わるイタコや沖縄県のユタのように、日本に古来から伝わるものも、ヒーリングの1つの形態です。
直接ヒーリングとその手法
ここでは、スピリチュアルヒーリングの手法の1つである直接ヒーリングの2つの方法について紹介していきます。
手かざしと手当て
ヒーラーが直接手を使って施術を行う「手かざし・手当て」という方法では、肉体を直接調整し、癒しを促進します。
ヒーラーは、施術を受ける人に手をかざすか、直接触れることで体のバランスを整え、癒しをもたらすのです。
この手法には、日本の「レイキ」や「手かざし」、中国の「気功」、ヨーロッパの「ロイヤルタッチ」、アメリカの「セラピューティックタッチ」などが含まれます。
除霊
「除霊」とは、ヒーラーが施術を受ける人の身に憑いている悪霊を取り除く手法のことです。ヒーラーが対面で悪霊を祓うことにより、癒しをもたらします。
この分野には、日本の「陰陽師」やインドの「アーユルヴェーダ」などの伝統的な手法が含まれます。
遠隔ヒーリングの手法
遠隔ヒーリングでは、ヒーラーと施術を受ける人が直接対面せず、距離を置いた状態でヒーリングが行われます。
この方法では、ヒーラーが心霊エネルギーを遠くにいる人に送り、その人の肉体を調整して癒すのです。たとえば、電話を通じて行われるスピリチュアルヒーリングが、この方法に該当します。
スピリチュアルヒーリングがもたらす効果
スピリチュアルヒーリングを通じてどのような効果が得られるのか、具体的に掘り下げてみましょう。
肉体、精神、霊体、魂への癒しの影響
改めて強調しますが、スピリチュアルヒーリングにおいては、ヒーラーのエネルギーを通じて、肉体、精神、霊体、魂など、さまざまな側面に癒しをもたらしているのです。
肉体の調和が取れることで、怒りや悲しみ、不安、ストレスなどの感情も軽減される傾向があります。
心身の不調や悩みへの対処
心や体の不調、または悩みがある場合、エネルギーバランスの乱れが一因となっている可能性が高いでしょう。
スピリチュアルヒーリングによって、不要なエネルギーや感情を癒して整えることで、問題の根本から改善に向かわせる効果が期待できます。
自然治癒力の活性化に寄与
スピリチュアルヒーリングは、生まれながらにして備わっている自己の傷や不調を自然に癒す能力、すなわち、自然治癒力を促進する方向へと導きます。
恋愛関連の悩みへのアプローチと縁結びの促進
恋愛や復縁に関する悩みに対しても、スピリチュアルヒーリングは効果的です。
悩みを解消するだけでなく、エネルギーバランスを整え、負の感情や心理的な障壁を清浄化することで、縁結びのプロセスをサポートします。
さらに、悩みがない状態でも、遠隔ヒーリングを通じて本人と相手のエネルギーバランスを同調させることで、お互いが惹かれ合うように調整することも可能です。
前世や過去生の因縁とカルマの癒し
悩みの根本には、前世や過去世からの因縁やカルマが影響していることがあります。そのため、自分が持つエネルギーの中には、過去からの影響を受けているものも存在しているのです。
スピリチュアルヒーリングを通じて、これらのトラウマに関連するエネルギーを清浄化することが可能です。
インナーチャイルドの癒し
インナーチャイルドとは、癒やされずに傷ついた内側にある子供の部分を指します。
スピリチュアルヒーリングによってこの部分を癒すことで、人生が良い方向へと変わり、明るい未来へ進むことができるでしょう。
霊障・浄霊・除霊の実施
生霊や悪霊などが憑依すると、不要なエネルギーが増加し、心身の不調やうつ症状、人間関係の問題など、霊障につながることがあります。
憂うつ、肩の重さ、やる気の欠如、ネガティブな感情などが原因不明で続くなら、ヒーラーに相談してみましょう。
もし憑依が確認されたなら、スピリチュアルヒーリングによる浄霊を検討するのがよい方法です。
良いエネルギーの受け入れを容易にする
スピリチュアルヒーリングによりエネルギーが整えられると、良いエネルギーをより容易に引き寄せることが可能です。
自身のエネルギーが良い状態に保たれることで、自然と良いエネルギーが集まり、それを受け取ることができるようになります。
スピリチュアルヒーリングの実践方法
ここでは、スピリチュアルヒーリングを実施する際のさまざまな方法の中から、6つを選んで紹介していきます。
オーラヒーリングについて
オーラとは、生体が発する霊的エネルギーや雰囲気を指します。
通常は目に見えないものですが、色や形を持ち、オーラカラー診断を通じて性格や運気などが分かることもあるのです。
オーラは、心の状態や過去、感情によって変わります。
そのため、オーラヒーリングによって不要な要素を浄化してバランスを整えることで、本来の自己を取り戻し、良い運を呼び寄せることができるのです。
オーラヒーリングを行う際には、地に足をつけてスピリチュアルなエネルギーと物理的なエネルギーのバランスを取りながら、ハイヤーセルフに願いを伝えましょう。そのときには、オーラを意識しながら、紫の光で満たされているというイメージをします。
チャクラヒーリングについて
チャクラは、人間の体に存在する7つの主要なエネルギーの入り口です。
これらは、身体の周囲からエネルギーを取り入れ、体とオーラを活性化するためにエネルギーを放出しながら回転します。
チャクラヒーリングを行うと、これらのチャクラが効率的に機能し始め、オーラにも変化が現れます。
チャクラを総合的にヒーリングするためには瞑想が効果的ですが、気合を入れることや好きなものに愛情を注ぐこと、各チャクラに特化したヒーリング方法も存在します。
セルフヒーリングについて
セルフヒーリングとは、自分自身で行うヒーリングのことです。
最近は多くの人が、意識せずに日常生活にセルフヒーリングを取り入れています。
たとえば、深呼吸をする、好きな音楽を聞く、アロマやエッセンシャルオイルを使用する、マイナスの感情を溜め込まないようにするなども、セルフヒーリングに含まれているのです。
クリスタルヒーリングについて
クリスタル(透明なガラスのような素材)を使用してエネルギーを整え、活性化するヒーリングです。
クリスタルとチャクラの波動が一致すると、チャクラが活発に回転します。その結果、不要なエネルギーを排出しながらプラスのエネルギーを取り込むのです。
この方法は海外では代替医療としても採用されています。
レイキヒーリングについて
レイキヒーリングでは、手を用いてエネルギーを伝えるため、「手当て療法」や「エネルギー療法」とも称されます。
宇宙のエネルギーや生命力とされるレイキを利用してヒーリングを行い、エネルギーのバランスを整え、癒しを促します。
この方法は現在、国外でも広く受け入れられています。
シータヒーリングについて
シータヒーリングは、自然療法士でありマッサージセラピストのヴァイアナ・スタイバル氏によってアメリカで開発されたヒーリング方法です。
この方法では、脳波がシータ波になることが特徴で、それが名称の由来となっています。
従来のスピリチュアルヒーリングと異なり、ヒーラーがエネルギーを直接与えるのではなく、意識を高めて創造主や天との結びつきを強化することにより変化を促します。
心身の状態の改善、ソウルメイトの引き寄せ、守護天使やハイヤーセルフからのアドバイスを受けることが可能です。
おわりに
今回は、スピリチュアルヒーリングの概要や効果について説明してきました。心や体の不調が続く時、スピリチュアルヒーリングは効果的な対策となることがあります。
そのためにも、スピリチュアルなエネルギーの癒しの力について理解を深め、充実した生活を目指しましょう。