海の駅にも認定され、国の天然記念物である照島(てるしま)を望む絶景が素晴らしいヨットハーバー『いわきサンマリーナ』
1994年のオープン翌年には、ふくしま国体のヨット競技会場としても活躍しています。
海上を歩ける遊歩道 も設置され、休日になると磯遊びや潮干狩り を楽しむ人々でにぎわいました。
雰囲気のよい白亜のレストランもあり、多くの人々に憩いの場として愛されてきたのです。
そう、あの2011年3月11日までは。
東日本大震災の記憶
震災以前、いわきサンマリーナの桟橋には100挺以上のヨットやプレジャーボートが係留されていました。
しかしあの日、津波の猛威にレストランを含むすべての施設や桟橋は破壊され、船舶はそのすべてが流出してしまいました。テレビのニュースでその映像を見た時は、唖然として目頭が熱くなったのを記憶しています。
それから11年、私は一度もいわきサンマリーナへは行きませんでした。いや、行けなかった、と言ったほうが正しいです。
あまりにも悲しくて、足を向けられなかったのです。もうずっと廃墟のようになったままだと思っていました。
でも、いわきサンマリーナは一歩一歩、復興への道を歩んでいたのです(´;ω;`)
11年ぶりの再開!いわきサンマリーナ
2022年6月1日、11年ぶりにいわきサンマリーナが再開 しました!
ずっと通行止めになっていた標識は外され、特徴あるループ状の橋を渡って、いわきサンマリーナへと降りることができるようになったのです。
震災以前は3本ほどあった桟橋は、まだ1本しか新設されていませんが、時間とともに増えていくと思われます。
すでにボートが係留されていました。
晴れ渡った空にとけ込むように、照島が見えています。以前はこの入江に、イルカショーで人気のあった『照島ランド』の施設がありました。
右手に見えるのは、『小名浜オーシャンゴルフクラブ』のホテルです。普通のホテルとして、一般客の宿泊もできます 。
高台からぐるっとまわって降りてくるループ橋。降りてくる途中、いわきサンマリーナの全景が見渡せます。
ベンチに座ると、気持ちのいい潮風を受けながら海を眺めることができました。
釣り人に朗報!いわきサンマリーナに釣り桟橋(さんばし)が完備
海の上の遊歩道を渡って、釣り桟橋に行ってみた!
いわきサンマリーナの東側、大型駐車場から続く海の上につくられた遊歩道をゆっくり散策していると、遊歩道の奥に釣り人がたくさん釣り糸をたらしていました。釣り桟橋が設置されているのです。
1人で3本もの竿を操っている人までいました。すごいですね。
遊歩道はかなりの距離があり、足が痛くなってしまうほどでした(情けない)。海を望む景色は、ふんわりと流れる白い雲と相まってとても素晴らしく、心を癒やしてくれましたよ。
大型駐車場から釣り桟橋へと続く、海の上の遊歩道のスタート地点です。野草が生い茂っています(*´ω`*)
夏草の生い茂った遊歩道を、桟橋へ向かって歩きます。
遊歩道で海の上を渡っていきます。
景色を楽しみながら、遊歩道をゆっくりと進みます。途中に数か所、海岸へ降りることのできる階段が設置されていました。
季節がらなのでしょうか、このような野花がたくさん咲いていました。
振り返ると、ボートが係留された桟橋が見えます。
釣り桟橋が見えてきました。釣り人の姿もあります。
やっと釣り桟橋に着きました。釣り人がたくさんいるところは、しっかりとした手すりも設置されていて、親子で安全に釣りを楽しめるようになっています。
海に突き出た釣り桟橋もありました。
遠くに小名浜臨海工業地帯の工場が見えます。
夜になるとキレイでしょうね。工場萌えにはたまりません(*´ω`*)
休息できる場所がいくつか設置されています。日陰になるので潮風が吹くと涼しくて気持ちいいですよ。
どんな魚がつれるの?
いわきサンマリーナの釣り桟橋からは、どんな魚が釣れるのでしょうか?ちょっと調べてみたので、紹介します。
■春の時期
3月から5月頃には、次のような魚が釣れます。
- ウミタナゴ
- クロソイ
- メバル
- カレイ など
■夏の時期
5月から8月頃です。
- サバ
- イナダ
- ヒラメ
- クサフグ など
■秋の時期
9月から11月頃だと、次のような魚です。
- アジ
- イワシ
- サビキ
- クロダイ など
■冬の時期
12月から3月頃です。
- ヒラツメガニ
- アイナメ
- ハゼ など
他にはシーバス、カサゴ、アユ、サワラ、カワハギなども釣れるそうですよ!
いわきサンマリーナ周辺スポット7選!
せかっくいわきへ来たのなら、サンマリーナの近くのスポットにも行ってみませんか?いわきって、思ったよりも楽しめる場所が多いですよ。
ここでは、サンマリーナから10kmくらいの範囲にあるスポットを7つ紹介 します。
※ 地図の左上にある「→」をクリックすると、目的の場所に飛ぶことができますよ。
■アクアマリンふくしま(いわきサンマリーナから約4.7km)
『アクアマリンふくしま』は、大人から子供まで楽しめる、東北最大級の体験型水族館です。正式名称は『ふくしま海洋科学館』
「海・生命の進化」「サンゴ礁の海」「潮目の海」など、さまざまなカテゴリーに分かれていて、800種を超える海洋生物が展示されています。
- 営業時間:午前9時~午後5時30分(入館締め切り午後4時30分)
- 入館料:一般1,850円、小~高校生900円、未就学児は無料(20名以上の団体割引、年間パスポートあり
(左)アクアマリンふくしま、遠景 (右)夜のアクアマリンふくしま※クリックで拡大します。 |
■いわき・ら・ら・ミュウ(いわきサンマリーナから約5.1km)
『いわき・ら・ら・ミュウ』は、いわきの観光物産センターです。
「いわきのいいものぜんぶある。」のキャッチフレーズの通り、物産や観光情報のほぼすべてがそろっています。
また、いわき・ら・ら・ミュウからは「小名浜デイクルーズ」として観光遊覧船が発着しています。
サンシャインシーガル号で、いわきの海をゆったりと楽しめます!
「小名浜デイクルーズ」
- 就航:1日3回、1周約50分(ら・ら・ミュウからいわきサンマリーナを望み、照島沖を周回します)
- 料金:大人1,500円、シニア(60歳以上)1,350円、学生1,000円、小学生以下500円
※ 写真はクリックで拡大します。
■三崎公園(いわきサンマリーナから約5.8km)
『三崎公園』は、小名浜にある広大な敷地をもつ公園です。敷地内には、いわきのランドマークでもある「いわきマリンタワー」があり、360°パノラマを楽しめます。
野外音楽堂もあり、ときおりアーティストが招待されて演奏しています。岸壁に突き出た「潮見台」からの景色は、恐怖の絶景です(*´ω`*)
眼下は断崖絶壁です。 恐怖の潮見台(*´ω`*)※クリックで拡大します。 |
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いわきマリンタワーです。
※クリックで拡大します。 |
三崎公園にはにゃんこもいっぱい(*´ω`*)
※クリックで拡大します。 |
■スパリゾート・ハワイアンズ(いわきサンマリーナから約9.1km)
『スパリゾート・ハワイアンズ』は、いわきを代表する大型レジャー施設で、1966年にオープンした『常磐ハワイアンセンター』が前身です。
ウォーターパークと呼ばれる大型温水プールや温泉、それにホテル、ゴルフ場などがあり、映画にもなった「フラガール」は世界的に知られています。
「きづなリゾート」が、スパリゾート・ハワイアンズのコンセプトです。
写真参照:スパリゾート・ハワイアンズ公式サイト
- 営業時間:午前10時~午後9時30分(最終入館時間は午後8時30分)
※ 施設により終了時間が異なります。 - 2022年度の全館休館日:2022年12月19日(月)~22日(木) 2023年1月23日(月)~26日(木)
- 入場料金:年齢と時間によって細かく分かれていますので、下記の公式サイトを参照してください。
参照:スパリゾート・ハワイアンズ公式サイト
■いわき湯本温泉神社(いわきサンマリーナから約9.8km)
『いわき湯本 温泉神社』は、「日本三古湯」の1つであるいわき湯本温泉郷の駅近くに建立されている神社です。いわき湯本温泉の鎮守様といわれています。
夏の間は夏詣(なつもうで)といい、特別な御朱印が配布され、また境内に設置される風鈴飾りの心地よい音色が、心を癒やしてくれます。
※写真はクリックで拡大します。
以下の記事も、ぜひ参考にしてください。
■石炭・化石館 ほるる(いわきサンマリーナから約10.4km)
『石炭・化石館 ほるる』は、世界中の古生物・恐竜の化石や、常磐炭鉱の採掘の歴史を展示している博物館です。駐車場のそばには、蒸気機関車が保存されています。
石炭採掘の坑道内部の様子を再現した「模擬坑道」は圧巻です。エレベーターで地下に降り立った先は、昔の坑道内部そのもの。作業をしている等身大の、本物の人間のような人形が迎えてくれますよ。
ちなみに、写真撮影は自由です(*´ω`*)
- 営業時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日:毎週第三火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)、1月1日
- 料金:一般660円、学生440円、小学生以下330円(20名以上の団体割引あり)
※ 65歳以上のいわき市在住者は無料
※クリックで拡大します。
ここからホルルの記事に行けますよ。
■塩屋崎灯台(いわきサンマリーナから約14km)
『塩屋埼灯台』は、いわき市の薄磯海岸にある、73mもの断崖絶壁の上に建てられている白亜の大型灯台です。日本の灯台50選にも選ばれていて、地元では「豊間(とよま)の灯台」とも呼ばれて親しまれています。
日本でも数少ない登れる灯台の1つです。
東日本大震災では灯台までの階段や通路が被害を受けて、しばらくの間は立入禁止でした。今は観光客の立ち寄る観光スポットの1つとして復帰していますよ。
- 営業時間:平日/土日・祝祭日(10月~2月)は午前9時~午後4時(入場は午後3時30分まで)
土日・祝祭日(3月~9月)、4月29日~5月5日、8月10日~8月19日は、午後4時30分まで営業(入場は午後4時まで) - 休業日:悪天候時
- 料金:中学生以上300円、小学生以下・障がい者(介助人1人含む)は無料
※写真はクリックで拡大します。
塩屋埼灯台については、以下の記事も参考にしてください。
まとめ:いわきサンマリーナのこれからに期待!
今回は、震災から11年目にして、ついに再開した『いわきサンマリーナ』を紹介しました。
以前に比べ、まだまだ係留しているヨットやボートは少ないですが、再開したことが知られていけば、次第に増えていくことでしょう。
それに、安全に配慮された釣り桟橋も整備され、いつも釣り人で賑わっています。
以前のようにレストラン等も整備されれば、平日のお昼どきや休日等は、ビジネスマンや観光客で賑わうでしょうね。
これからの発展する姿を想像するとワクワクしてくる『いわきサンマリーナ』
いわき市の観光スポットの1つとして、期待したいです。